【旅107日目 2012/09/13】富士あざみライン、未成熟な人間の特徴は
自転車日本一周、107日目。
親戚宅にて起床。
昨日、10日ぶりに長い距離を自転車こいだので軽い筋肉痛となりました。
朝食を食べた後は、自転車の整備。
昨日、スポークが折れ、新しいのに交換したがちゃんと振れ取りをしていなかった。
出発前に振れを取っておきます。
A.M 10:30 親戚宅から出発!
昨日に引き続き遅めの出発。
目的地まで50kmくらいなので大丈夫でしょう。
1時間も走ると山頂は雲に隠れていますが、今日の目的地が目の前に現れます。
そう、富士山。
さすがにこの時間から山頂まではいけないので、今日は富士山の5合目まで進みます。
この富士山に登るため、東日本編の最後の方はほぼ観光せず、ペースアップして実家へ戻ったのです。
なにせ、あまり時期が遅くなると雪が降ってしまい、登山の難易度が格段にあがってしまうので。
そうなると素人の自分には手がだせません。
ちなみに、富士山の初冠雪は例年10月の上旬。この時期ならまだぎりぎりセーフです。
9月で一番天気が良い(予報的)日に、富士山に登るべく昨日、西日本編を開始しました。
明日は天気が良くてそれ以降は悪くなるようです。
けど、今朝のニュースで知りました。
富士山初冠雪!(2012年9月12日) - 日直予報士 - 日本気象協会 tenki.jp
なんと。。。
北海道でもまだ雪降ってないのに。
まぁ、とりあえずパラパラ降った程度?なので大丈夫でしょう。というより、今更止められません。
富士山目指して、ゆっくりと坂をのぼっていきます。
P.M 1:55 山中湖に到着!
途中、道の駅富士吉田で湧き水を汲んだり(富士登山後、もう一度通った際だった。)、お昼休憩したりしながら徐々に登っていき山中湖に到着。
標高は、1000m近く。
出発してから500mくらい登りました。
今日もいい天気。
山中湖からちょっと進むと、峠攻略。
標高は1100m。
氷点下を記録した昨日の富士山頂と違い、下界は当然のごとく30度超え。
汗びっしょで峠までたどり着きました。
峠を過ぎて下り始めたところで、静岡県入り。
このまま、気持ち良く一気に下っていきます。
P.M 2:55 道の駅すばしりに到着!
あっという間に、富士山への入口に到着。
標高815m。
目指す富士山五合目の標高は2000m。さっき1100mまで登ったはずがなんてことをしてくれたんだ、、、
すでに700m登っているのに、これから1200m登らないといけません。
一瞬、この道の駅で今日は終わりでいいんじゃないかと悪魔がささやきましたが、如何せん明後日は天気が崩れる予報。
ここまで来て、天気が悪い日に登りたくないので諦めて進みます。
道の駅裏手からいよいよ、登り始め。富士あざみラインとガチンコ対決開始です。
富士あざみライン、対戦相手のスペックはこんなかんじ。↓
- 総距離: 11.4km
- 標高差: 1200m
- 平均勾配: 10.5%
- 最大勾配: 22%
自転車で日本一周をしている人なら分かると思いますが、今日の対戦相手、強すぎです。w
プロも蛇行して登ったり。
富士山に挑むアナタの激坂攻略方法を教えて下さい! | cyclowired
「世界中を見渡してもとトップレベルの過酷さ」だとか。
そんな対戦相手に、30kgオーバーの旅チャリで戦いを挑む。
結果?
そんなもん、戦う前から分かってます。
ちなみに富士あざみライン以外に
富士山スカイライン
- 総距離: 16.5km
- 標高差: 1200m
- 平均勾配: 7.3%
- 最大勾配: 10.5%
- 総距離: 25km
- 標高差: 1270m
- 平均勾配: 5.1%
- 最大勾配: 7.8%
で五合目まで自転車でいくことができます。大人な方はこちらをご利用ください。
未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。これに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある。
ウィルヘルム・シュテーケル
以下、日本チャンピオンとの対戦(敗戦)記録です。
1〜3ラウンド
ひたすらストレートを打ち込まれる。
最初は、軽いジャブ(斜度緩め)だったのが、第3ラウンド終了間近、気がつけばストレート(斜度12%)に変わってた。
既に今までの対戦相手とケタが違う気配を感じた。
過去の対戦相手
- 三国峠:【旅4日目 2012/05/24】 上り地獄から下り天国 そして、、、
- 竜飛岬: 【旅25日目 2012/06/14】 竜飛岬からの階段国道
- 八甲田山:【旅80日目 2012/08/08】奥入瀬渓流へ
- 魹ヶ崎:【旅85日目 2012/08/13】Orz 魹ヶ崎(本州最東端)
- 笹谷峠:【旅97日目 2012/08/25】カーブ多し、幅員狭い、諸車、脱輪注意
- etc ...
3〜5ラウンド
第3ラウンド終了後、インターバルで鳥が描かれた壁が出現する。
ウソだと思いたかった。
チャンピオンの猛攻(斜度)がちょっとおさまる。
今までのストレートから一点、フックを打ち込みはじめる。
5〜8ラウンド
フックが続く。
徐々にパンチの威力(斜度)が上がり始める。
第5ラウンド以降、ちょくちょくラッシュ(斜度15%以上)を受ける。
過去の対戦では一度もダウン(自転車から降りて押す)をしたことがなかったが、このあたりからダウンし始める。
既に瀕死状態。
1ラウンドに3回以上ダウンしているが、レフェリー不在のため試合は終わらない。
上半身から流れる汗でズボンもびっしょり。
8〜10ラウンド
すでに発狂しそうな状態。
道路脇には、スタート直後から200mきざみで登ってきた距離を表す看板がある。
この看板に合わせ、200m自転車をこぎ、次の200mは自転車を押すという作戦で戦い始める。
こぎはじめる際には、真っ直ぐこぎ出せないので一旦、坂下にこぎだしてから登る。
この200mがなんと長いことか、、、
普段ならありえないが、ラッシュ直後の緩んだ攻撃(斜度12%)で安心する。平坦だー。
失禁。
ではなく、汗。
標高1700m近く、時刻も18時を過ぎたが汗が一向におさまらない。
10〜12ラウンド
チャンプの攻撃で目がやられ視界が真っ暗に。
車? 通りません。
自転車? 通るわけないでしょ。
怖くないのか? どうすることもできません。
チャンプの攻撃がどうあれ、作戦をただひたすら繰り返し12ラウンドまで猛攻をたえる。
11ラウンド。
あとちょっと。
真っ暗闇な先に明かりが見え始め、
そして
12ラウンド終了のゴングが鳴り響く、、、
P.M 7:00 富士山須走口五合目に到着!
登り始めて4時間。長かった。
富士あざみライン、最初からボコボコにされるのはわかってたけど予想以上だった。
HP、MPともに限りなくゼロに近い。
ご飯作る気力があるはずもなく、菓子パンと下界から持ってきたチューハイを飲んで早めに就寝です。
明日は、富士登山をしてきます。
山頂でご来光を見ようかと思いましたが、体力、気力的に無理と判断してあきらめました。
本日の出費
合計: 1,064円
場所 | 費用分類 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|
スーパー | 食費 | 341 | アクエリアス 2L、スナックサンド(ハム&オニオン)、黒コッペパン |
セブンイレブン | 食費 | 723 | 鳥唐揚げマヨおにぎり、紅シャケおにぎり、プレミアム天然水 2L、スナックスティックパン、たっぷりクリームパン、-196℃ストロングゼロ葡萄ダブル 350ml |
走行記録(あしあとマップ)
天気:晴れ
出発地点:山梨県都留市つる
到着地点:静岡県駿東郡小山町須走
走行距離(km) | 平均速度(km/h) | 走行時間 | 最高速度(km/h) | 累計距離(km) |
---|---|---|---|---|
48.07 | 8.3 | 5:44:47 | 44.4 | 6772.99 |